コンサルで働く Written by Tsukasa

こんなマネージャーには気を付けよう

悩みあるある


仕事が激務になるか順調に進むかは、自分のパフォーマンスもさることながら、一緒に仕事するマネージャーにもよります。夜遅くに明日までの仕事を振ってくるマネージャーなど遅くまで働くことが当たり前とおもっているマネージャーと仕事するのは大変です。

ただこのようにわかりやすい場合はまだましかもしれません。分かりにくいイケてないマネージャーもいます。以下のような状況に心当たりがある方は、イケてないマネージャーのあおりを受けている可能性があります。

  • レビューが終わらない
  • 仕事を巻き取られる
  • 会議でお客さんに燃やされる

厄介なのは、マネージャーがイケてない事が分かりにくく、自分のパフォーマンスが悪いと思ってしまう事です。以下に書いてる事が起きていたら必要以上に背負いこまないようにしましょう。また、サバイバル術も伝授しますので参考にしてみてください。

レビューが終わらない

自分の成果物をマネージャーにレビューしてもらいますよね。マネージャーにとってチームのアウトプットの品質を上げるためにレビューが重要です。

しかし、30分で終わるはずだったのが、大幅に延長する。2回目なのに新しい指摘が出て大幅な修正が必要。こんな経験をされてないでしょうか?私がコンサルタントの頃、あるマネージャーと仕事する時は、いつもこんな感じでした。当時は品質を上げるためにはそれが普通なのだと思っていました。そして、私がマネージャーになった当初、同じような事をしてました。

後出しジャンケンされていないか?

もし、あなたのマネージャーが成果物に対して、 後出しじゃんけんのように、これは違う、こうできないか、とコメントしている場合は赤信号です。 私が駆け出しマネージャーの頃は、自分の中に落とし所や、判断基準がなく、出てきたものを見てどうするかを考えていました。そのイケてなさたるや汗。かつての上司もそうでした。

本来レビューする立場の人間は、どこを抑えれば良い、という判断基準を持った上でメンバーに指示を出し、基準に照らしてレビューをするものです。検査基準がないと品質管理が出来ないのと同じですね。

成果と道筋を持とう

チームでの成果に責任を持つのがマネージャーです。ですので、事業企画策定にしても、課題解決にしても、どんな成果を出すのか、どんなアプローチをとるのか、その時点での考えを常に持っておく必要があります。それによって一つ一つのタスクで何を抑えておくべきか、何は捨てて良いか、が判断できるようになります。

イケてるマネージャーは目指す成果と道筋を持っているので、指示の段階から抑えるべき論点や出すべきメッセージが明確です。

どうも今回のプロジェクトのマネージャーはイケてない方だなあ、という場合は、指示を受ける段階でマネージャーと議論する、成果物が粗い段階で持ち込んで議論するようにすると、多少なり効率よく進める事ができると思います。

仕事を巻き取られる

メンバーに仕事が振れないマネージャーがいます。コンサルティング会社にはこのタイプのマネージャーが多い気がいします。自分でやった方が早いと思っているため、最初から仕事を振らないか、ある程度で見切って自分でやってしまうのです。

任された仕事を途中で巻き取られるのは、気分悪いですよね。申し訳ないと感じたり、自尊心が傷ついたりするかもしれません。

マネージャーにメンバーを育てる意識が足りない

仕事を巻き取るマネージャーはメンバーを育てる意識が不足している事が多いです。手が足りない所をメンバーにやらせようという意識で仕事を振っています。しかし、自分より経験が浅いメンバーに仕事を振る以上、手間がかかるのは当たり前です。手間をかけてメンバーに教えることで、チーム力が上がっていくわけです。メンバーを育てる意識がないと、この手間を受け入れる事ができないのです。

組織で仕事をする事業会社とは異なり、コンサルティング会社ではプロジェクトごとにメンバーが変わっていくので、マネージャーは育成の意識が持ちにくい傾向があるように思います。

自分に向き合ってくれるマネージャーと仕事しよう

とは言えきちんと教えてくれるマネージャーもいます。成果物のレビューだけでなく、考え方を教えてくれたり、時に叱ってくれたりするマネージャーは、あなたに時間とエネルギーを使ってくれています。そういう自分と向き合ってくれるマネージャーと仕事ができるといいですよね。

会議でお客さんに燃やされる

会議が炎上した経験はないでしょうか?提案した内容が全く刺さらない、アジェンダとは関係ない議論に発展して収集がつかない、しまいにはお客さんが怒り出す、そこまでいかずとも険悪な雰囲気になる。クライアントの部長や役員など上位者が参加した時に起きがちです。

こんな日はしばらく深夜残業の覚悟を決めるしかありません笑

マネージャーの目線が低い

このような炎上が起きる原因は、大抵の場合、部長や役員の期待値に届いていない事です。クライアントの担当者とはきちんと確認して、合意を得ていたとしても、部長や責任者の期待値に合わないことはよくあります。作業報告となってしまい成果がわからない、検討対象を絞り込んだ理由が乏しい、などはよくある炎上パターンです。

マネージャーは、クライアントの担当者が正しいとは限らないことを前提に、責任者や経営層の目線からプロジェクトをリードする必要があります。イケているマネジャーはプロジェクトの責任者やその上司である経営層の目線で物差しを持って、担当者の目線を上げてプロジェクトをリードします。

それが出来ないいけてないマネージャーは、上位者が参加したミーティングで燃やされます。

会議ではキーマンの意図を汲み取れ

炎上する会議の中であなたがすべきことは、責任者や発言力がある人の意図を汲み取る事です。発言の裏に、何を気にしているのか、何を求めているのか、これを理解する事が大事です。

そのためにどうするか?発言を理解するのはもちろんですが、ノンバーバルコミュニケーションも注意しましょう。表情や口調、姿勢から重要性がわかります。また発言する順番やタイミングも、誰を抑える必要があるかのヒントになります。

会議で議事録担当になっている場合、どうしても議事録を取ることに意識が行ってしまいますが、会議では参加者の力関係や発言の意図を汲み取る練習をしましょう。

誰と働くか自分で選ぼう

コンサルティング会社は事業会社と異なりプロジェクトごとにメンバーが変わるのが基本です。不運にしてイケてないマネージャーと仕事をすることになったとしてもずっと一緒なわけではありません。めげずにサバイバルしましょう。

そうやって実績を積み、いけてるマネージャー(評判が立つのでわかるはずです)と繋がり、誰と働くかも選べるようになりたいですね。